女流将棋界7つ目のタイトルとして
今期よりスタートしました、第1期ヒューリック杯清麗戦。
いよいよ明日より、初代「清麗」を決める注目の5番勝負が
東京都港区「グランドニッコー東京 台場」にて開幕。。
決戦の舞台に駒を進めたのは
誰もが認める女流将棋の第一人者・里見香奈女流五冠と
タイトル獲得通算7期を誇る強豪・甲斐智美女流五段。
文字通り
品格ともに歴史的番勝負を戦うにふさわしい
現代女流将棋界が誇る極上の顔合わせが実現しました。
里見女流五冠の今期ここまでの公式瀬成績は
23戦15勝8敗(.652)。
うち、女流棋士との対戦は8勝5敗。
春のマイナビ女子OPでは西山朋佳女王の前に1勝3敗と完敗を喫し
タイトル奪取は成りませんでしたが、続けて挑戦した女流王位戦では
渡部愛女流王位(当時)に前期のリベンジを果たし、3勝1敗の成績で
見事タイトル奪還に成功、女流名人、女流王座、女流王将、そして
倉敷藤花と合わせて、女流五冠に復帰を果たしました。
さらに特筆すべきは、対男性棋士との対戦成績。
今期はここまで10戦して、7勝3敗と大きく勝ち越します。
昨年の春、年齢制限により奨励会を三段で退会。
史上初の「女性プロ棋士」誕生の夢は志半ばにして潰えましたが
ここに来て、プロ編入試験でのプロ入り再挑戦の可能性が大いに
現実味を帯びてきました。
里見女流五冠ご自身は再挑戦へ慎重な姿勢をみせますが
将棋関係者の期待は大きく、今後の動向からも目が離せません。
充実の絶対女王と相対します、甲斐女流五段の
今期ここまでの女流棋戦成績は16戦10勝6敗(.625)。
ここ数年は目立った活躍はありませんが、かつてはバリバリのA級棋士
深浦康市九段から公式戦で勝利を飾るなど、丁寧かつ正確な指し回しと
男勝りの終盤力に定評のある実力者は、久しぶりの大舞台で虎視眈々と
タイトル奪取に狙いを定めます。。
気になる両者の対戦成績は
ここまで29戦して、里見女流五冠が21勝8敗と大きくリード。
しかし、清麗戦予選での顔合わせでは甲斐女流五段が勝利を飾り
体里見女流五冠の連敗を「8」で止めました。
対局開始は午前9時より。
初代「清麗」の座をかけた番勝負の開幕戦は激戦必至。
女流最高峰の戦いをぜひ、お見逃しなく。