7連覇を目指す羽生善治王位に
振り飛車党の若き旗頭・菅井竜也七段が挑戦する
将棋界「夏の風物詩」第58期王位戦7番勝負。
ここまで4局を消化し、菅井七段が3勝1敗とリード。
初のタイトル奪取へ切れ味鋭く王手をかけて迎える大一番
第5局が明日より、徳島県徳島市「渭水苑」にて開幕。。
羽生王位の今期ここまでの成績は
22戦13勝9敗(.591)。順位戦はA級で2勝1敗。
8月に入り、明日からの王位戦/第5局が8局目の公式戦。
タイトル戦とA級順位戦、そして竜王戦の挑戦者決定三番勝負と
大きな対局を過密日程の中で戦い続ける羽生王位は、ここにきて
王位戦/第4局で完敗(22日―23日)、勝てば挑戦が決まった
竜王戦三番勝負/第2局で不可解にさえ感じた逆転負け(25日)と
あまりにも痛い連敗中。。
内容的にも往年の輝き、柔軟さ、そして殺気は感じられず
カド番で迎える明日からの大一番へ、不穏な空気を漂わせます。。
絶対王者はこのまま
為す術なく若き秀英の軍門に下ってしまうのか。。
幾多の修羅場をくぐり抜け、神がかり的な逆転勝利を連発した
百戦錬磨の羽生王位の底力、神通力に期待がかかりますが。。
対します、悲願の初タイトルへ王手をかけた
菅井七段の今期ここまでの成績は23戦17勝6敗(.739)。
順位戦はB級1組で2勝1敗。
今週の火曜日(25日)に行なわれたB級1組/3回戦で
居飛車党の実力者・木村一基八段に快勝、前哨戦を飾ったばかり。
繊細に掘下げられた研究と研ぎ澄まされた構想を余すところなく
盤上に反映し、振り飛車の定跡と輝く未来を切り開くパイオニア
菅井七段は羽生王位とは対照的に好調をキープ、充実感を漲らせ
明日からの大一番に満を持して挑みます。。
気になる両者の対戦成績は
ここまで6戦して、菅井七段が4勝2敗とリード。
菅井七段がこのまま突っ走り、見事タイトル戴冠となるのか。。
羽生王位が踏ん張り、まずはカド番を一つ凌ぐのか。。
世代交代の波が高い現在の将棋界を象徴するように
若き挑戦者が将棋の代名詞である羽生王位を追い詰めて迎える
第5局は今後の将棋界の勢力地図を占う意味でも必見の大勝負。。
ぜひ、お見逃しなく。。