「天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る」を見て

NHKスペシャル 天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る

絵を描くとか、自動運転とか、医療の診断とか、これだけ汎用的というか、幅広く、いろいろな世界で進歩が起こっています。今までだったら、人が最も得意とすることなど、AIが関与するのは考えもしなかったことでも、もう具体的なところまで来ているのを目の当たりにすると、「この世界だけは特別で、絶対AIが入ってくる余地がない」ということはないのではないでしょうか。 「これは人間しかできない」とか、「これはAIには出来ない」ということはないということを前提に考えているほうが、いいのではないかなと思います。

(公式サイト/羽生善治さん取材を終えてより)

昨日、夜9時よりNHK総合にて放送されました
天使か 悪魔か 羽生善治 人工知能を探る」を拝見しました。

実に興味深く、濃厚な内容で
できれば2時間番組にして欲しかったぐらいです。

最先端の人工知能はすでに「答えを覚えさせる」段階を終え
AI自らが模索しながら答えを導き出し、さらに考えを深化させる。。

例えば

ルールもやり方も知らない人工知能に
「高い点数を取る」という指令だけを与えて、ブロック崩しをやらせると
試行錯誤を繰り返しながら「コツ」を掴み、端を崩して天井裏にボールを運び
高得点をはじき出すようになるという実験と結果をみることが出来ました。

その人工知能を開発したのが
天才科学者デミス・ハサビス氏率いるグーグル傘下のディープマインド社であり
その人工知能を応用したのが、世界トップクラスの囲碁棋士・イ・セドル九段と
5番勝負を行い、4勝1敗の成績を残した「アルファ碁」。

番組ではこの「世紀の対戦」の模様も取り上げられ
イ九段の会見での発言や、対局を見守る会場の雰囲気、そして対局内容などを
知ることができ、あらためて衝撃を受けました。

また、人工知能は「感情」を持ちはじめていること
相手を思いやり、場の空気感を呼んだりすることもすでに可能であることも
実際の人工知能搭載ロボットを通じて示され、感嘆というか唖然というのか。。
子どもの頃に夢見た未来が、近々実現するのだな。。と実感しました。

さて、驚きの人工知能最前線を通して
久しぶりにテレビ番組で拝見した羽生名人は、とても柔和。

流暢な英語でのハサビス氏との対談
ソフトバンク本社での孫社長との会話、そして人工知能との花札勝負。
その姿はあくまで自然体、ナチュラルに人に好かれる明るいオーラに満ち溢れ
何というか、すごくチャーミングでした。

人工知能に驚愕しつつも、羽生名人の人柄に触れて安心した。
番組の続編をぜひ、拝見したいものです。

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