王将戦/第５局・一日目「渡辺王将攻勢にて、広瀬八段が封じ手」
【 一日目終了図・５９手目▲４一角打 】
本日行なわれました
注目の第６９期王将戦７番勝負/第５局・一日目は
上図５９手目の局面で、広瀬八段が次の手を封じて
明日の二日目へと指し掛けになりました。
戦型は「相矢倉・脇システム」
同形模様の進行から、３筋から仕掛けた渡辺王将が
そのまま一本調子で攻勢を強め、角交換成立直後に
手にしたばかりの角を敵陣に投入した上図の局面で
封じられた、果たして広瀬八段の「封じ手」は何か。。
先手の狙いである▲６三角成を
持ち駒を使わずに防ぐとなれば△５三金ぐらいですが
それでは３筋が綻び、次の▲３四銀が厳しそう。。
ならば、角の成り込みは仕方ないと
△７三銀と引いて、銀取りを事前に防ぎつつ
自陣を引き締める手の方が実戦的かも。。
あるいは
高き位置取りで圧力をかける悩ましい飛車と香車の
どちらかを一先ず追う手、具体的には△２四銀あたりも
「封じ手」の候補となりそうです。。
明らかに渡辺王将は研究手順でしょうが
受けに回った広瀬八段がどのような構想で切り返すのか。。
形勢は互角に見える中で迎える明日は決着の二日目。
最先端の攻防は予断を許さず、目が離せません。。
