Behind the game

激しく、あっけなく。。A級/7回戦「羽生棋聖、圧勝」
A級/7回戦「羽生棋聖-渡辺竜王の終盤戦を振り返ろう」

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来週の月曜日(4日)
鹿児島県にていよいよ開幕の時を迎える世紀の大一番
第30期竜王戦/第5局の直前に行なわれた注目の前哨戦
第76期A級順位戦/7回戦(11月29日)でも元気なく
羽生棋聖の前に完敗を喫した渡辺明竜王。

多くの将棋ファンがかつてない衝撃に打ちひしがれ
それまでとは見える景色がガラリと変わった伝説の第21期竜王戦。

羽生名人(当時)が開幕3連勝の後、まさかまさかの4連敗を喫した
あまりにも劇的な大逆転負けから9年の歳月を重ねてついに訪れたその時
羽生棋聖の雪辱、そして悲願の竜王奪取を願う声がすでに将棋界の内外で
溢れかえりますが、宿命の相手・渡辺竜王の現在地は果たしてどこか。。

9年前の番勝負では
タイトル奪取に王手を懸けた羽生棋聖が第4局も優勢で終盤戦を迎えるも
渡辺竜王が土壇場で見い出した「打ち歩詰め」の筋へと羽生棋聖を誘導し
辛くも逆転勝利を飾ると、羽生棋聖が急激に勢いを失い精彩を欠いたのと
対照的に渡辺竜王はグングンと息を吹き返し怒涛の連勝であっという間に
3勝3敗のイーブンに星を戻すと、壮絶な泥仕合となった運命の最終戦で
最後の最後に天賦の勝負度胸と指運の強さを発揮し羽生棋聖を殴り倒した
将棋界を阿鼻叫喚の「戦後」へと導いた、“あの”渡辺竜王の再現は。。

現状では、かなり厳しく難しく感じられます。

当時と一番違うのは、羽生棋聖の今シリーズの戦い方。
あの時は日の出の勢いだった若き渡辺竜王を頭ごなしにねじ伏せようと
強引にも思える力づくの将棋やムキになった指し手が何局かありましたが
今シリーズの羽生棋聖は入念かつ万全の事前研究を盤上に確実に反映させ
ここまで積極的な指し回しで常に先手をとり、集中力を安定して保ちます。

一方の渡辺竜王は羽生棋聖の研究について行けておらず
中盤以降は全く手が伸びずに完敗というパターンが続き、打開の糸口も
ここまでの流れからは見い出すことが出来ません。。

それでも、まだ予断は許さず。
見るにつけ聞くにつけ、渡辺竜王が規格外の棋士であることに疑いの余地は無く
一つのきっかけで勝負の流れがガラリと変わる恐ろしさを今、感じているのは
間違いなく、羽生棋聖の方であるはず。。

9年前もほとんどの将棋ファンが羽生棋聖の勝利を信じていたし
あの第4局の勝利の後でさえ、渡辺竜王がここから連勝する予感は正直
全く感じませんでした。。

ここは運命の舞台、竜王戦。
いよいよという言葉に楽観の意味はなく、9年越しの修羅場に
超一流の勝負師の本能の目覚めに、武者震いと緊張が高まります。。

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