【 投了図・117手目▲2五金 】
本日行なわれています
第78期A級順位戦/8回戦・一斉対局のうち
注目の「渡辺明三冠-糸谷哲郎八段」の一戦は
上図100手までで、先手・渡辺三冠が勝利。
【 下図は24手目△2五金 】
すでに優勝を決めている渡辺三冠に対して
残留争いの真っ只中に身を置く糸谷八段は
後手番で「阪田流向かい飛車」を投入。。
角交換成立後に振った飛車の先へ金を乗せ
「棒銀」ならぬ「棒金」で2筋に攻撃の拠点を作り
気合も十分に、早々と戦闘態勢に入りました。。
【 下図は66手目△7八飛成 】
積極策が功を奏し、攻防の主導権を握った
糸谷八段は機敏に作った馬を中心に敵陣へ猛攻を仕掛けると
上図の局面で、ほんの1分の少考でズバリと飛車切りを決断。。
自慢の豪腕を振りかざし、一気に勝負を決めに出ました。。
が、しかし。。
【 投了図・117手目▲2五金 】
盤上に豪腕を炸裂させたのは、渡辺三冠の方。。
驚きの読みと迫力ある指し回しで猛攻を凌ぎ、敵将をねじ伏せ
上図の局面で有無を言わせず、糸谷八段を投了に追い込みました。。
終局時刻は午後9時44分。
圧巻の逆転勝利を飾った渡辺三冠は、開幕無傷の8連勝。
一方、痛恨の黒星を喫した糸谷八段は3勝5敗となりました。。