王位戦/第4局「木村八段、快心の勝利。。番勝負は再びタイに」
【 投了図・109手目▲2一龍 】
本日、決着をみました
注目の第57期王位戦7番勝負/第4局は
上図109手までで、先手・木村八段が勝利。
戦型は「角換わり相腰掛銀」。
一日目の夕方から攻める姿勢をみせた
木村八段が二日目の開始直後に飛車先突破に成功。
そのまま最後まで主導権を渡さず、完勝を飾りました。
【 下図は50手目△6四角 】
一日目の進行ではまだ
形勢が揺れたようには感じませんでしたが
結果的には羽生王位の「封じ手」からの構想が
不発に終わった格好に。。
「封じ手」は本命とみられた△6六歩ではなく
先に飛車先の歩を切りに出た△8六歩(48手目)。
この手も気を衒った手ではなく、十分に予想された
「封じ手」でした。。
しかし、木村八段の▲同歩(49手目)をみた次の
上図50手目△6四角が敗着となりましたでしょうか。。
昨日のエントリーでも書かせていただきましたが
6四角自体は後手の狙いの一着なのですが、予想としては
まず△4六歩と叩いて金を呼んでから、△6四角投入。。
4六歩を省略したことで
木村八段はすかさず二度目の角交換へと誘導。。
飛車先突破の流れを許しました。
この結果
番勝負は2勝2敗となり、再びのタイスコアに。
8月に入り、公式戦3連勝中と調子を上げてきた
羽生王位にとっては手痛い敗戦となりました。。
羽生王位の次回の公式戦は
今月30日に徳島県で行われます王位戦/第5局
そして後半戦のスタートなる9月6日には、いよいよ
糸谷哲郎八段の挑戦を受ける第64期王座戦が開幕。。
一時期の不調こそ脱しましたが、しかしまだ
打倒・羽生王位を掲げる包囲網は緩まることなく
厳しく予断を許さない戦いの日々が続きます。。