と、いうことで明日は大阪にて
タイトルのゆくえの懸かった注目の大一番
第６５期王座戦５番勝負/第４局が行なわれます。
悲願の初タイトルに王手をかける
中村六段が仕切り直しの大一番を制し、王座奪取成るか。。
あるいは、百戦錬磨の羽生王座が再び底力みせカド番を凌ぎ
決着は最終戦までもつれこむのか。。
将棋界の秋の陣は両者の気合とともに
静かに緊張感を高めていきます。。
また、明日は第３０期竜王戦開幕を目前に控える
渡辺明竜王がＡ級順位戦に登場し、広瀬章人八段との５回戦に臨む他
王将戦挑戦者決定リーグには今期絶好調の秀英・豊島将之八段が登場
今期の棋聖戦挑戦者・斎藤慎太郎七段と２回戦を戦うなど注目カードが
これでもかと目白押し。。
そんな豪華な一日に
本日、４７回目の誕生日を迎えた我らの永世名人・森内俊之九段も登場。
中川大輔八段を相手に、第５９期王位戦の予選/２回戦を戦います。
羽生善治二冠を筆頭に早くから頭角を現しタイトルを獲得した
「羽生世代」の中にあって、初のタイトル戴冠が３１歳の時だった
森内九段は文字通りの大器晩成、遅咲きの花。
誠実な人柄がそのまま盤上に反映されたような
入念な事前準備と定跡を深く掘下げた研究に裏打ちされた本格将棋は
多くのファンを魅了すると同時に、通算獲得数１２期を誇るタイトルのうち
名人が８期、竜王が２期と大舞台でこそその真価を発揮し、誰もが認める
超一流棋士へと森内九段を押し上げました。
晩成型であるだけに、最前線での息の長い活躍が期待されましたが
しかし、前期２２年に渡り守り続けたＡ級順位戦から陥落すると同時に潔く
フリークラス転出を表明。４６歳の若さで名人を巡る争いにピリオドを打ち
同世代のライバルの誰よりも早く一線から身を引いた森内九段。。
心機一転迎えた
今期ここまでの成績は９戦２勝７敗（．２２２）。
現在６連敗中と内容ともども厳しい結果が積み上げられます。。
だからこそ
美しくも残酷な時の流れの中で森内九段が将棋を通じて表現し、発信する
メッセージ、声なき声に目と耳を傾けながら応援したいところ。
明日もまた、その一日。
重ねるのは人生であり、勝負あるのみ。
