第２７回世界コンピュータ将棋選手権「elmo、圧巻の全勝優勝」
elmo優勝！ pic.twitter.com/sLnYJOKfjr
— mtmt (@mtmtlife) 2017年5月5日
本日、決着をみました将棋ソフト界最大のイベント
第２７回世界コンピュータ将棋選手権決勝リーグは
全くのノーマークだった「elmo」（瀧澤誠氏開発）が
見事、全勝で初出場初優勝の快挙を達成。。
先月、佐藤天彦名人を全く相手にせずに一蹴し
３連覇を狙う本大会でもダントツの優賞候補であった
史上最強ソフト「ponanza Chainer」に、昨日の二次予選
そして本日の優勝を懸けた最終戦直接対での圧巻の２連勝は
コンピュータ将棋の無限にして驚愕の可能性を示すとともに
優勝の価値を極限まで高めました。
「elmo」は電王戦シリーズでもおなじみの将棋ソフト
「やねうら王」の思考エンジンを搭載しているとのことですが
驚くことに その評価関数と定跡はすでに無料で公開されています。。
elmoの評価関数と定跡を公開します。https://t.co/NJQ95elVma ご自由にお使いください。説明文等無く申し訳ございませんが、使っていただけると幸いです。 — 瀧澤 誠@elmo (@mktakizawa) 2017年5月5日
もちろん、公開されたからといって
一般素人がそのまま自分のパソコンに取り込んで活用するのは
相当ハードルが高いでしょうが、また優秀なプログラマー方々が
このソースを活用して将棋ソフトを進化させていくことでしょう。。
しかし、機密事項を即公開、しかも無料という世界
古き良き時代のネットの概念、オープンソースという考え方が
最先端を行くこの分野でいまだに根付いているのは、面白くもあり
恐ろしくもあるところ。。
あの「ponanza」が負けたことによって
その凄さを実感し、あらためて興味が湧いた今年のＷＣＳＣ。
どこまで進化して、最終的にどうなるのか全く見当がつかず
だからこそ、来年の大会が待ち遠しく感じます。。
