長考の封じ手、関所を渡るか。。

名人戦/第1局・一日目「横歩取りの最先端。。封じ手は佐藤名人」

【 一日目終了図・40手目△6四歩 】

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いよいよ本日、首都・東京にて開幕を迎えました
大注目の「春の本場所」第75期名人戦7番勝負/第1局。
一日目は上図40手目まで進行し、佐藤名人が次の手を封じて
二日目の明日へ指し掛けとなりました。

一日目の終了時刻は午後6時30分ですが
稲葉八段が40手目を指したのは午後5時43分。
今後の展開を左右する中盤の難所となり、佐藤名人は長考に入り
実際に「封じ手」の意思を告げたのは、予定時刻から32分後の
午後7時2分となりました。。

戦型は両者得意の「横歩取り」。
大事な開幕戦を自らの十八番でという意志とともに
相手の得意を叩いて波に乗りたいとの思惑が一致した
予想通りの戦型選択から、稲葉八段の△8五飛に対して
佐藤名人が▲7七角戦法を投入、いかにも双方研究有りの
盤上は最先端の模様を描き進行していきました。。

さて、1時間18分を費やした
佐藤名人の「封じ手」は何か。。

本命は桂頭に狙いを定める▲7五歩。
自陣の右側を盛り上げた後手の作戦を咎めに行く手が
最も自然で、佐藤名人らしいように感じます。。

次に考えられるのが▲2五歩。
1筋に跳躍させた桂馬の活用を急ぐ、やはり自然な一手。。
▲同歩~△同桂の進行となれば、双方にとって負担な角を
後手から交換する進行となれば、先手まずまずか。。

候補手は他に、中村太地六段が上げた▲9五歩。。
△同歩をみてから▲7五歩という進行が予想されています。

現局面では双方、不満はなさそうですが
手が進んでいる分だけ、後手の方がやや良さ気。。

明日は決着の二日目。
佐藤名人の「封じ手」からの構想に、期待が高まります。。

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