入念は事前準備から

【速報版】王座戦/第2局「羽生王座、磐石の勝利で防衛に王手」

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本日、決着をみました
第64期王座戦5番勝負/第2局は
170手までで、後手・羽生王座が勝利。

棋譜中継はこちら

長手数の熱戦を見事制した羽生王座が
開幕戦に続く連勝で5連覇に王手をかけました。

【 下図は16手目△3二金 】

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本局の羽生王座は
後手番で「ノーマル四間飛車」を投入すると
そのまま「藤井システム」を発動しました。

この作戦はもちろん、用意の作戦。
以前のように話題の局面を実戦で試して腕を揉むとは
立会人の得意戦型を投入するということはもはやありえず
後手番で臨む糸谷八段との王座戦/第2局に勝つために
羽生王座が入念な研究と事前準備のもとに満を持して
投入したものと考えるのが一番しっくりきます。

天才・藤井猛九段が考案した
現代将棋の金字塔「藤井システム」の優秀さの一つは
居飛車の「穴熊」目掛けて振り飛車から仕掛けるだけでなく
相手の出方によって急戦、持久戦ともに対応できること。

本局も糸谷八段が持久戦を選択したことで
息の長い終盤戦となりましたが、模様が揺るんだり
乱れたいすることなく最後まで手に汗握る白熱の
ねじり合いが続きました。

しかし、終わってみても印象はやはり羽生王座の完勝。
中盤から終盤にかけて糸谷八段が攻めている局面であっても
羽生王座が主導権を握っていたように感じます。

今期はここまでの3つのタイトル戦で
全てカド番に立たされてきた羽生王座にとっては
早くも王座防衛に王手をかかる願ってもない展開に。。

まだまだ予断は許されませんが
来週の月曜日(26日)に開幕を控えます大一番
王位戦/第7局へ気勢の上がる、大きな白星となりました。

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