竜虎はまず、傷を消し。。

名人戦/第2局・一日目「いぶし銀のねじり合い、豊島ニ冠が封じ手」

【 一日目終了図・52手目△3三歩 】

2019y04m22d_210831219

本日、山口県にて行なわれました
注目の第77期名人戦7番勝負/第2局・一日目は
上図52手目の局面で、豊島ニ冠が次の手を封じて
明日の二日目へと指し掛けになりました。

名人戦/第2局の棋譜はこちら

戦型は両者ともに主戦に据える「角換わり」
しっかりと時間を使いながら、自陣を最新形に組み上げた
佐藤名人に対して、豊島ニ冠は序盤の駆け引きで9筋の位を取ると
1筋の端に打ち込んだ角のライン上から、先に仕掛けを開始しました。

開幕戦では貴重な先手で不本意な「千日手」を受け入れた上に
指し直し局で完敗を喫した佐藤名人ですが、本局ではらしさを存分に発揮。
丁寧な受けで先手の仕掛けを収めた局面で封じられた、果たして豊島ニ冠の
「封じ手」は何か。。?

最も自然に見えるのは▲7六歩。
後手が3筋のキズを消したからには、先手も銀の頭上に歩を打ち込み
キズを消すのが一番穏便で利にかなった応酬に思われます。。

次に考えられるのが、飛車の振り直し。。
豊島ニ冠が後手に3筋に歩を打たせたことに満足したのであれば
このまま飛車を留める必要はなく、捌きを狙える筋への移動も自然な流れで
その場合は後手の角頭に照準を合わせる▲6九飛が有力でしょうか。。

開幕戦の印象もあって
何となく、先手の手がより広く感じられますが
後手も△7六歩や△7四銀と、先手の出方に合わせた
狙いの一手を持っており、形勢はやはり互角。。

明日は決着の二日目。
いよいよ始まる本格開戦へ、期待が高まります。

スポンサーリンク
konline
konline
  • このエントリーをはてなブックマークに追加