名人戦/第６局・一日目「佐藤名人、手厚く。。封じ手は羽生竜王」
【 一日目終了図・４３手目▲４七銀 】
本日、将棋のまち・山形県天童市にて行なわれました
注目の大一番、第７６期名人戦７番勝負/第６局・一日目は
上図４３手目の局面で、羽生竜王が次の手を封じて終了。
明日の二日目へ指し掛けとなりました。
【 下図は６手目△７四歩 】
佐藤名人がタイトル３連覇に王手をかけて迎えた大一番は
カド番の羽生竜王が後手番で２手目△６ニ銀と意表の出だしで
覚悟を決めた力戦模様を盤上に描く、まさかの展開に。。
羽生竜王が挑発的に飛車のコビンを開いた
上図から次に、佐藤名人は注文を受けて立つ形で
飛車先の歩を突き合わせ、仕掛けを開始します。。
【 一日目終了図・４３手目▲４七銀 】
二枚の歩を手持ちとした佐藤名人は
自然な手を重ねながら、色めき立った盤上を落ち着かせ
双方、自陣の駒組みに取り掛かったところで、一日目は終了。
趣向の出だしを中盤の攻防に活かしたい
注目の羽生竜王の「封じ手」は、果たして。。
力戦を仕掛けたとは言え
後手も穏かな展開になっても特には不満なし。。
ということで
最も自然に思える「封じ手」は玉をジッと寄せる△３一玉。
「入城」の準備を整えつつ、先手に手番を渡す一手は有効で
すぐではなくても、必要な一手。。
とはいえ、玉よりも先に活用したいのはやはり角。
とにかく仕事をさせるために△４ニ角、あるいは△５一角と
ラインを変える手も自然かつ有力な「封じ手」候補となります。
先手は次に▲３七桂を狙っており
その兼ね合いを羽生竜王はどう見ているのか。。
明日は決着の二日目。
開始直後から目が離せません。。
