果たして、そこで見たものは。。

【速報版】名人戦/第1局「豊島ニ冠鮮やかに、会心の白星発進」

【 投了図・73手目▲8一飛 】

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昨日、決着をみました
注目の第77期名人戦7番勝負/第1局は
上図73手までで、豊島ニ冠が勝利。

名人戦/第1局の棋譜はこちら

振り駒の結果、佐藤名人の先手で始まった今年の名人戦は
双方駒が組み上がり、佐藤名人が長考の末に仕掛けた直後
急転直下で「千日手」が成立。。

名人戦/第1局・一日目「まさかの千日手が成立」

一日目の午後3時を過ぎて成立した「千日手」の指し直し局は
一日目の残り時間を折半して差し引き、あらためて二日目に行なう
という、秘密のルールが名人戦の大舞台で適用される異例の展開に。。

手番を入替え、豊島ニ冠の先手で行なわれた指し直し局は
一日目の「角換わり」を踏襲する進行を望む声も多く聞かれましたが
佐藤名人が誘導する形で、戦型は「横歩取り」となりました。

横歩取りと言えば、研究将棋の代名詞。
もちろん、研究将棋の申し子である両者の得意戦法でもあります。

後手番から仕掛けやすく、また一度火がつくと後戻りの出来ない
「横歩取り」の「後手番最強」と称されて久しい佐藤名人からは
先手を手放した開幕戦で、何が何でも必勝を期すとの意気込みが
強く感じられましたが、しかし、結果は完敗。。

名人のダイナミックな指し回しを真っ向から受け止めた上で
そのさらに上を行く切り返しで、一刀両断に打ち取った豊島ニ冠は
大事な開幕戦で、1勝以上の価値を感じさせる強さを存分にみせつけ
第2局以降へ、大きな弾みをつけました。。

ただ、深謀遠慮な佐藤名人が狙うのは「7戦4勝」
番勝負の鍵を握るであろう「横歩取り」は周到な事前準備の下
研究が隅々まで行き届いた作戦が2つ、3つと用意されているとみて
間違いありませんが、しかし、果たして昨日の「横歩取り」が名人の
切り札だったかどうかを、知る術はありません。。

第2局は4月22日(月)、山口県萩市「松陰神社 立志殿」にて。
挑戦者の先勝で面白くなりましたが、予断は全く許されません。。

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