初防衛を目指す西山朋佳女王に
最強の挑戦者・里見香奈女流四冠が挑戦する
第12期マイナビ女子オープン5番勝負。
女流将棋界に春の訪れを告げる恒例の番勝負が
いよいよ明日、神奈川県秦野市「元湯 陣屋」にて
開幕の時を迎えます。
史上初の「女性棋士」を目指し
地獄とも称される奨励会三段リーグで奮闘するも
年齢制限により無念の退会、気高く美しい挑戦の幕を閉じた
あれから一年。
戦う意志と悲壮感をベールとして身に纏い、ふれることさえ躊躇われた
奨励会時代から一転、実妹の里見咲紀女流初段のサポートも受けながら
明るく華やかな女性らしさで新たな魅力を披露、将棋ファンを魅了する
里見女流四冠は今、充実に満ちた爽やかなオーラに包まれます。
奨励会退会直後こそ、ショックと疲労は隠せず
精彩を欠く内容で女流王位失冠の代償こそ払いましたが
その後は持ち直し、女流王将、女流王座、倉敷藤花、そして
拘りのタイトル・女流名人の全てで防衛を果たし、四冠を保持。
さらに、マイナビ女子OPに続き
リベンジに燃える女流王位戦の挑戦権を獲得。
前期より創設された清麗戦も順調に白星を積み重ね
今期の目標である女流七冠制覇へと突き進みます。
さらに、前期は男性棋士との公式戦でも
15戦して7勝8敗と互角に渡り合った里見女流四冠。
叡王戦(四段戦予選)、NHK杯には女流棋士代表として
堂々の出場を果たし、誰もが認める女流将棋の第一人者は
その確かな実力で、さらなる高見を目指します。。
最強の挑戦者を迎え撃つのは
奨励会三段リーグを戦う女性最後の砦となった
魅惑の大器・西山女王。
今回の防衛戦は6日(土)に開幕した
第65回三段リーグとの並行開催となりますが
夢を託され、また夢の実現のために乗り越えるべき
里見女流四冠との番勝負は特別のステージであり
おのずと気合が入ります。
現在は休学中とのことですが慶応大学に通う才媛で
お姉様は女流囲碁棋士の西山静佳女流初段。
生で拝見すると背が高くて実に見栄えのする
西山女王は将棋の才能だけに留まらない大器のオーラと
スター性を兼ね備え、今回の番勝負で巨大なインパクトを
将棋界と将棋ファンに与える可能性もまた無限大であります。
気になる両者の対戦成績は
ここまで6戦して、里見女流四冠が5勝1敗とリード。
西山女王が上げた唯一の白星が前期のマイナビ/準決勝で
勝利の勢いそのままに女王奪取に結びつきました。
大事な開幕戦は午前10時より対局開始。
振り駒で決まる手番ともども、開始直後から目が離せません!