【 投了図・115手目▲8五玉 】
本日、決着をみました
第68期王将戦7番勝負の開幕戦/第1局は
上図115手までで、先手・渡辺棋王が勝利。
見事な完勝でタイトル奪取へ最高の船出を飾りましたが
その将棋の作り、勝ちっぷりは竜王戦9連覇時代を彷彿とさせる
時代の覇者・渡辺棋王の将棋そのものでした。
序盤は丁寧に自然な手を重ねながら、自陣を手厚く組み上げると
相手が先に動いた瞬間に強烈なカウンターで一気に主導権を奪い
そのまま正確無比な読みで終盤を手堅くまとめて完封する。。
前期は売りものの終盤がグタグタで、気のない将棋も目につき
結果、虎の子のタイトル・竜王失冠とA級陥落の憂き目をみた
渡辺棋王がほんの一年で完全復活、ポールポジションに立った。
そんな印象が強く残った、王将戦/第1局となりました。
久保王将がこのまま黙って終わるとは到底考えられませんが
年をまたがずA級復帰を決め、王将戦と平行して防衛を目指し
広瀬章人竜王の挑戦を受ける、棋王戦の開幕を2月に控える
「冬将軍」渡辺棋王から、今後ますます目が離せません。