胸突き八丁、両者の読みは。。

竜王戦/第5局・一日目「羽生竜王、伸び伸びと。。封じ手は広瀬八段」

【 一日目終了図・51手目▲5五歩 】

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本日、石川県で行なわれました
注目の第31期竜王戦7番勝負/第5局・一日目は
上図51手目の局面で、広瀬八段が次の手を封じて
明日の二日目へと指し掛けになりました。

棋譜中継はこちら

【 下図は17手目▲2四歩 】

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戦型は「矢倉」模様の出だしとなるも
羽生竜王が居玉のまま飛車先から突っかけて
早々と戦端を開き、力戦模様の進行となりました。

テンポ良く仕掛ける羽生竜王に対して
広瀬八段が受けに回る展開が続いた一日目。
果たして、広瀬八段の「封じ手」は何か。。

ここまでの手の流れで言えば
離れ駒の金を上部に連結して、自陣を引き締める
△6ニ金、あるいは△5ニ金が最も自然な応手で
後手に不満があるとは思えません。。

ここで手番の先手も意外に選択肢は限られますが
やはり本命は自らが突き合わせた5筋の歩を取り込む
▲5四歩で、後手が切り返すならこの瞬間でしょうか。。

広瀬八段が形勢に自信を持っていれば
受ける前に一本、飛車先の歩を突き捨てる△8六歩も
「封じ手」の有力候補になりそうです。

ここまでテンポ良く攻めている分
羽生竜王が主導権を握っているようにも感じられますが
実際の形勢は互角で、ここから一山も二山もありそう。。

特に、積極的な指し回しで序・中盤で明快にリードを奪っても
終盤戦での自滅や逆転負けが、大舞台の急所でこのところ目につく
羽生竜王にとってはここからが、胸突き八丁の正念場。。

両者の読みと思惑が交錯して迎える
決着の明日、二日目は開始直後から目が離せません。。

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