悲願の先は無限大

第89期棋聖戦5番勝負/第5局「ついに悲願達成!豊島新棋聖誕生」

【 投了図・108手目△9七香 】

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本日、決着をみました
第89期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負/第5局は
上図108手までで、後手・豊島八段が勝利。

棋譜中継はこちら

最後は30手以上も途切れることなく続いた猛攻で先手玉をねじ伏せた
豊島八段が番勝負を3勝2敗で制し、5度目のタイトル挑戦にして遂に
そして見事に、悲願の初タイル奪取を達成しました。

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先週の火曜日(10日)
豊島八段が精彩を欠く内容で第4局を落としてからの一週間は
勝者がタイトルを手にする第5局の話題になれば、ほぼ100%
羽生棋聖の勝利を予想する声ばかりが耳に届きました。

ここ一番、修羅場の鬼勝負での
羽生棋聖の勝負術と勝負根性、そして勝負強さは言うに及ばず
佐藤天彦六段(当時)に競り負けた新人王戦決勝三番勝負に始まり
これまでことごとく、後一歩のところでタイトルを逃し続けてきた
豊島八段の武運もまた、その声を大きくしたのも事実。。

個人的にも
羽生棋聖が勝利をおさめる姿を想像していましたが。。

しかし、大一番を制したのは28歳になった秀英・豊島八段。
研究将棋の申し子・豊島八段らしい、先の先まで練り込んだ構想から
紛れのない展開へと持ち込む会心の勝利で、初戴冠に自ら花を添えました。

0と1の差は無限大ですが、ついに悲願の初タイトルを手にしたことで
開幕戦を完敗で落とした王位戦も落ち着きを取り戻し、新たな気持ちで
第2局以降に臨めるはず。さらにその先には竜王戦決勝トーナメントも。。

ついに最後の壁を突破した
豊島新棋聖の今後の活躍が本当に楽しみであり、目が離せません。

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