【 投了図・91手目▲4七金 】
本日行なわれました
注目の第58期王位戦挑戦者決定戦
「菅井竜也七段-澤田真吾六段」の一戦は
上図91手までで、先手・菅井七段が勝利。
ともに現在25歳。
振り飛車党の若手旗頭・菅井七段と生粋の居飛車党・澤田六段は
独創的でしっかり練りこまれた序盤戦術と切れ味鋭い指し回しで
一目置かれる、今後の将棋界を担うべき逸材同士。。
どちらが勝っても初めてのタイトル挑戦となる
大一番は角交換を誘った菅井七段が「向かい飛車」に構えれば
澤田六段が居飛車で手厚く迎え撃ち、予想通りの「対抗形」に。
いざ開戦後、後手玉を上部に引っ張り出した菅井七段が
ケレン味なく仕留め上げ、見事挑戦権獲得となりました。
久保利明王将の研究パートナーを務めるなど
奨励会時代からその才能を高く評価されてきた菅井七段は
プロ入り2年目となる19歳、四段で早くも棋戦初優勝。。
順位戦も今期より「鬼の棲みか」B級1組参戦を果たすなど
順調に出世街道を駆け上がり、タイトル挑戦に何ら不思議はなく
むしろ遅かったようにさえ感じます。
居飛車党全盛のこの時代に
若き振り飛車党の旗頭が羽生善治王位に挑戦する
今期の「夏の風物詩」第58期王位戦7番勝負は
将棋界に新風と熱情を吹き込む名勝負を予感させ
今から開幕が楽しみであります。。