【 投了図・66手目△4八飛打 】
本日行われました
第2期叡王戦・八段戦予選/1回戦に
注目の佐藤天彦名人が登場。
強豪集う「花の55年組」のひとりであり
公式戦28連勝という不滅の大記録を持つ味なベテラン
神谷広志八段と対戦しました。
結果は上図66手までで、佐藤名人が貫禄の勝利。
しかし、名人得意の「横歩取り」で果敢に挑んだ
神谷八段の健闘も光を放つ、好局となりました。。
【 下図は28手目△7七角成 】
相掛かり調の出だしから
神谷八段が2筋の浮き飛車でお隣り3筋の歩を取り
戦型は「横歩取り」となると、佐藤名人はおなじみの最新形
「△8四飛+5二玉+7二銀」型によどみなく駒を組み上げます。
対する神谷八段も玉を立て「金開き」に構えると
佐藤名人が突いた1筋の端歩を受けずに(26手目△1四歩)
▲7七銀(27手目)とする、最新の駒組みを披露します。。
すると次の瞬間
佐藤名人はズバリと角交換を敢行しました。。
【 下図は55手目▲3三歩成 】
角交換成立後
両サイドの位を悠々と確保した佐藤名人は
飛車も捌いて攻め合いを求めます。。
願ってもない名人との公式戦に
気合も十分な神谷八段も強気に応戦しますが
しかし、やや指し過ぎだったでしょうか。。
【 投了図・66手目△4八飛打 】
終盤戦は一方的な展開となり
上図の局面をみて、神谷八段は無念の投了。。
さすがの強さをみせつけた
佐藤名人が颯爽と2回戦進出を決めました。。