いよいよ明日より、将棋のまち・山形県天童市にて
28歳の挑戦者・佐藤天彦八段が奪取に王手をかけて迎える
運命の第74期名人戦7番勝負/第5局が開幕の時を迎えます。。
羽生名人は土俵際まで追い込まれましたが、しかし
これが対戦相手が森内俊之九段か渡辺明竜王であるならば
また見守る将棋ファンの感じ方も大きく違うと思われますが
気鋭の佐藤八段ということで、かつてない緊張感が伴います。。
この対局が歴史的転換点となってしまうのではないか。。。と。
将棋界屈指の連勝男であり、出世魚である佐藤八段は
3年前の2013年度シーズンはまだB級2組所属でしたが
その年に全勝優勝を飾ると、14年度は「鬼の棲か」B級1組を
10勝2敗の成績で2期連続優勝、1期抜けで最高峰・A級に到達。
初参戦となった前期のA級でも開幕5連勝と常に独走でぶっちぎり
8勝1敗の成績で3期連続優勝、あっという間に名人挑戦権を獲得。
その圧倒的な出世の速度
そして初挑戦の名人戦でも天下の羽生名人を圧倒中という事実に
戸惑いを覚える将棋ファンの方も多いのではないでしょうか。。
まだ、心の準備が出来ていないと。。。
逆にいうと、これほどに突出した棋士でなければ
名人の座を争うことは出来ないということなのでしょうが。。
過去に新人王は2度獲得しているものの
タイトル挑戦は前期の王座戦が初めてで、一般的な知名度としては
メディアへの露出の多い他の若手棋士に比べれば地味な存在だった
佐藤八段が名人奪取となれば、世間へのインパクトは絶大。。
羽生名人が将棋ソフトと「公式戦」を戦う前に
将棋界は歴史的な区切りを迎えるのか。。明日からの第5局
身が引き締まる思いであります。。