月曜日（２日）には「秋の風物詩」王座戦の先週開幕。
本日、「冬の本場所」第３２期竜王戦の挑戦者が決まり
年内のタイトル戦もいよいよ本格的に活気を帯びますが
明日の将棋界では、新年の訪れを告げる伝統のタイトル
王将戦の二次予選/決勝に、注目の羽生善治九段が登場。
郷田真隆九段との同世代対決に臨みます。。
＜第６９期王将戦・二次予選/決勝＞
羽生善治九段－郷田真隆九段
羽生九段の今期ここまでの成績は
２３戦１５勝８敗（．６５２）。順位戦はＡ級で２勝１敗。
前期喫した２７年ぶりの無冠転落から、捲土重来期を期す
今シーズンですが、ここまでは急所の対局をことごとく落とし
全国の将棋ファンが待望するタイトル挑戦は実現せず。。
火曜日（３日）には叡王戦・九段戦予選で
同世代の藤井猛九段の引き立て役に甘んじ、敗退が決定。
くしくも同日放送となった銀河戦でも増田康宏六段に敗れ
決勝Ｔ/２回戦で姿を消すなど、苦しい戦いが続きます。。
それでも、闘争本能はいささかも衰えることなく
最近は後手番で「一手損角換わり」を連投するなど
試行錯誤を続けながら、将棋界最大のスーパースターは
ＡＩを取り入れた最先端の研究将棋と真摯に向かい合い
新たな可能性と復権へ、強かに爪を研ぎます。。
王将リーグ入りをかけた大一番となる
明日の対戦相手は、無頼な剣豪・郷田九段。
郷田九段の今期ここまでの成績は
１２戦７勝５敗（．５８３）。順位戦はＢ級１組で２勝２敗。
現代将棋界を代表する居飛車の本格正統派は
棋聖戦の挑戦者決定戦進出を果たすなど、世代交代の著しい
将棋界にあって今もなお、その実力と存在感を示します。
狙うはもちろん、タイトル奪還。
前期のＮＨＫ杯/決勝で苦杯を舐めさせられた
羽生九段へのリベンジを果たし、王将リーグ入りへ
郷田九段も気合十分、必勝を期して臨みます。。
気になる両者の対戦成績は
８３戦して、羽生九段が５５勝２８敗とリード。
両者は奨励会入会同期の間柄
プロ入り後も切磋琢磨し、高いレベルでしのぎを削った
盟友にしてライバルの激闘をぜひ、ご堪能ください。
