【 投了図・113手目▲8五歩 】
王将戦/第2局の決着をみた、昨日
島根県出雲市「出雲文化伝承館 松籟亭」にて行なわれました
注目の第46期岡田美術館杯女流名人戦5番勝負/第2局は
上図113手までで、先手・里見女流名人が勝利。
【 下図は18手目△8八角成 】
本局に必勝を期す谷口女流三段は後手番で「中飛車」を投入。
開幕連勝スタートを狙う里見女流名人は、居飛車で迎え撃ち
戦型は「対抗形」になりました。
谷口女流三段は上図の局面で、角交換を敢行し
駒組みの負担になりそうな角を早めに捌きます。。
【 下図は58手目△8五歩 】
角交換成立後
飛車を2筋へと振り直した谷口女流三段に対して
里見女流名人は振り飛車の天敵である「穴熊」を完成。。
二度目の角交換を挟んでから、両者は再度、角を打ち込み
形を決めると、上図で谷口女流三段が8筋の歩を突き合わせ
気合も十分に仕掛けを開始、そのまま開戦となりました。。
【 下図は93手目▲6四桂 】
谷口女流三段は8筋を起点に攻勢に出ますが
しかし、終盤力で勝る里見女流名人が厳しく反撃に転じると
形勢の針はみるみるうちに先手へと傾いて行きます。。
【 投了図・113手目▲8五歩 】
里見女流名人は攻守に危なげなく後手玉を打ち取り
上図で谷口女流三段は、無念の投了を告げました。。
終局時刻は午後4時15分。
開幕戦に続き、見事な完勝をおさめた里見女流名人が
女流名人位11連覇へ、堂々の王手をかけました。。