初防衛を目指す斎藤慎太郎王座に
永瀬拓矢叡王が挑戦する、第６７期王座戦５番勝負。
ここまで２局を消化し、永瀬叡王が怒涛の２連勝。
タイトル奪取に王手を懸けて迎える大一番/第３局が
明日、兵庫県は神戸市「ホテルオークラ神戸」にて
運命の幕を開きます。。
本領を発揮出来ず、早くもカド番に立たされた
斎藤王座の今期ここまでの成績は１６戦９勝７敗（．５６２）。
順位戦は「鬼の棲みか」Ｂ級１組で３勝１敗。
詰将棋で鍛えた正確な終盤力を武器とする端正な居飛車党は
一つ年上の挑戦者の前にいまだ勝ち星無しと苦戦を強いられますが
王座戦/第２局の後は郷田真隆九段、師匠の実兄・畠山成幸七段に連勝。
さらには昨日放送のＮＨＫ杯でも、力戦派の重戦車・橋本祟載八段から
鮮やかな完封勝利を飾り、良いイメージを持って明日の決戦に臨みます。
前期、中村太地王座（当時）から
フルセットの死闘の末に奪取した虎の子のタイトルを
関西の新若大将は簡単に手放す気などさらさらありません。
対します、ニ冠達成に向けて圧倒的に優位に立った
永瀬叡王の今期ここまでの成績は２８戦１９勝９敗（．６７９）。
順位戦は同じくＢ級１組で２勝３敗。
今春、高見泰地叡王（同）を開幕４連勝で圧倒し
３度目のタイトル挑戦でついに初戴冠を成し遂げた２７歳の秀英は
立ち止まることなくさらに勢いを加速させ、王座戦も負け無しの連勝で
早くも奪取に王手。独特の将棋観と勝負論で他の若手とは一線を画す
次世代のオンリー・ワンの視界は常に良好を保ちます。。
【 王座戦/第１局 】
９月２日（月）
神奈川県秦野市「元湯 陣屋」にて。
千日手・指し直しの末
９０手までで、後手・永瀬叡王が勝利。
【 投了図・９０手目△５七銀 】
【 王座戦/第２局 】
９月１８日（水）
大阪府大阪市「ウェスティンホテル大阪」にて。
戦型は「角換わり」
１３４手までで、後手・永瀬叡王が勝利。
【 投了図・１３４手目△６九飛成 】
そして迎える決戦の明日
第３局の先手は永瀬叡王となります。
気になる両者の対戦成績は
ここまで４戦して、永瀬叡王が３勝１敗とリード。
対局開始は午前９時。
将棋界の「秋の風物詩」王座戦の大一番を
ぜひ、お見逃しなく！
