勝負どころの大長考。。勝負師の下す決断は

「豊島王位、決断の角打ち。。木村九段が大長考の封じ手」

【 一日目終了図・44手目△9ニ角 】

2019y08m20d_205058966

本日、神戸市にて行なわれました
注目の第60期王位戦7番勝負/第4局・一日目は
上図44手目の局面で、木村九段が次の手を封じて
明日の二日目へと指し掛けになりました。

棋譜中継はこちら

戦型は「相掛かり」
同形模様の進行から、豊島王位が機敏に角交換を敢行。
抜け目なく攻防の主導権を握ると、56分の長考の末に
自陣の9筋へ手持ちの角を打ち込み、形を決めた局面で
封じられた、木村九段の「封じ手」は果たして何か。。

後手の狙いは明快で、次に△4七銀成をみていますが
角を打ち込んだ現局面では手番を先手に渡した形となり
木村九段にとっては開戦へ向けての大事な考えどころ。。

形勢良しとみているなら、▲2四歩と合わせて
以下、△同歩~▲同銀~△同銀~▲同飛と駒を捌いてどうか。。

ただ、受けが自慢の木村九段の棋風には
▲5六歩の突き出しで「遠見の角」を戦場に引っ張り出す手や
ジッと▲8八玉、あるいは▲3六銀の方がしっくりくるかも。。

木村九段が「封じ手」に費やした時間は、実に1時間37分。
大長考の末に下された勝負師の読みと構想が注目されます。。

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