将棋の里見香奈女流名人(26)=女流王座・女流王将・倉敷藤花=が8日午後、大阪市福島区の関西将棋会館で指された朝日杯将棋オープン戦一次予選2回戦で、先手の福崎文吾九段(58)を88手で下した。
【 投了図・88手目△4五桂 】
里見はこの日午前の朝日杯1回戦・増田裕司六段(47)戦に続いて1日2勝。6月の第90期ヒューリック杯棋聖戦一次予選・村田智弘六段(37)戦から数えて、男性棋士相手に3連勝した。
持ち時間40分で、2分残して完勝した里見は、終局後「一手一手、考えて指せました。盤上に集中できました」。敗れた福崎は「(里見は)2局目ちゃうん? 疲れてると思ったのに。元気やな。棋士生活でこんな完敗はあんまりなかった」と苦笑した。
今年3月の奨励会退会以降
重圧から解放されたかのように感情や表情が素直に表現され
女性らしさや可愛らしさと新たな魅力を発信してくれる半面
心機一転を期す将棋では精彩を欠く内容で女流王位を失冠。。
今後の展開に期待と戸惑いが入り混じる
里見女流四冠が本日、朝日杯将棋オープンの一次予選に登場。
午前に行なわれた1回戦で増田六段を下し、迎えた午後からの
2回戦で「妖刀使い」福崎九段と対戦し、ここでも見事に勝利。。
男性棋士を相手に、1日に2つの白星を飾り
6月18日に行なわれた村田智弘六段戦の勝利と合わせて
史上最多タイとなる対男性棋士3連勝を記録しました。
タイトル獲得経験もある福崎九段を相手に
得意の「中飛車」で堂々の勝利を飾った里見女流四冠は
見守るファンに完全復活を印象付け、今月24日に実現する
棋聖戦を舞台にした藤井聡太七段との“公式戦初手合い”に向けて
大きな弾みをつけました。