本日、東京・将棋会館にて行われました
第9期マイナビ女子オープン5番勝負/第4局は
93手までで、先手・加藤桃子女王が勝利。
この結果
今シリーズの対戦成績を3勝1敗とした
加藤女王が見事、3連覇を達成しました!
勝利者インタビュー
今回がタイトル初挑戦となった室谷由紀女流二段は
非常に整備された巧みな序盤戦術と指し回しが輝きを放ち
常に形勢をリードする展開が続いただけに、残念な結果に。
しかし、その分
加藤女王の勝負根性と終盤力が際立つ結果ともなりました。
今から5年前、16歳の時に
里見香奈女流三冠(当時)の奨励会編入試験三番勝負で
最初の試験官をつとめ、見事勝利をおさめた加藤女王。
ちなみに他のふたりの試験管は
伊藤沙恵奨励会2級(現・女流二段)と西山朋佳同4級(現・同三段)。
このうち白星を飾ったのは加藤奨励会2級だけ。しかも平手戦でした。
編入試験の時は謎の存在だった加藤女王は
その後、初代女流王座を獲得するなど女流将棋界で大活躍。
確かな実力とともに、愛らしいルックスと性格で瞬く間に
女流トップクラスの人気者となりました。
タイトル戦で見るたびに
凛とした美しさが増していく、加藤女王は現在21歳。
奨励会では里見三段、西山三段の大活躍の前に影は薄いですが
現在も初段として研鑽に励み、さらなる高みを目指し続けます。
終盤に比べて、序盤の作戦に課題を残した今シリーズ。
しかし、あくなき向上心と持ち前の素直さで課題を克服し
次回のタイトル戦ではまた成長した姿を見せてくれるはず。
いまだ進化の途中。
加藤女王の今後から、ますます目が離せません。