3連覇を目指す里見香奈女流王座に
女流将棋界のレジェンド・清水市代女流六段が挑戦する
第8期リコー杯女流王座戦5番勝負。
10月23日に行なわれた
開幕戦を里見女流王座が制して迎える注目の第2局が
明日、高知県高知市「ザ クラウンパレス新阪急高知」にて
運命の幕を開きます。
里見女流王座の今期ここまでの成績は9戦6勝3敗。
対男性棋士との公式戦成績は10戦5勝5敗。
女流王座と合わせて
女流名人、女流王将、倉敷藤花の四冠を保持する
押しも押されぬ女流将棋の第一人者は、火曜日(6日)に
谷口由紀女流二段の挑戦を受ける倉敷藤花戦/第1局を戦い
鍛えの入った指し回しで執念の逆転勝利を飾ったばかり。
史上初の「女性棋士」を目指し三段リーグで奮闘するも
厚き壁の前に、今年の3月に年齢制限により奨励会退会。
高貴で美しき挑戦は、残念ながら実りませんでした。。
しかし、女流棋士として再出発を切った
里見女流王座は高い志と将棋への純情はそのままに、心機一転
新たな地平で新たな夢の実現を目指します。
対します、最高の挑戦者
清水女流六段の今期ここまでの成績は14戦11勝3敗(.786)。
挑戦者決定戦で伊藤紗恵女流二段に勝利し、実に3年ぶりとなります
タイトル戦出場を決めました。
通算獲得タイトル数は歴代1位の43期を誇るだけに留まらず
ピーンと背筋を伸ばした対局姿をはじめ、ため息が出るほどに美しい所作は
文字通り、「将棋は文化」を体現する奥ゆかしさと気品に満ち溢れます。
現在は日本将棋連盟の常務理事の重責も担いますが
長年に渡り女流将棋界の頂点に君臨し牽引してきた誇りと意地を胸に
生粋の勝負師は最強の絶対女王に真っ向勝負を挑みます。
気になる両者の対戦成績は
ここまで39戦して里見女流王座が25勝14敗とリード。
(清水女流六段の不戦勝1つを含む)
明日の第2局の先手は里見女流王座。
勢いそのままに開幕2連勝で防衛に早々と王手をかけるのか。
あるいは、清水女流六段が星を返して振り出しに戻すのか。。
いろいろな意味で興味の尽きない
女流王座戦/第2局をぜひ、お見逃しなく☆