問われる真価も名人らしく

明日より、第76期名人戦7番勝負/第2局開幕

開幕戦からわずか一週間のインターバルで
明日より、大注目の第76期名人戦7番勝負の第2局が
石川県小松市にて行なわれます。

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開幕戦は両者得意の「横歩取り」。
妥協を許さぬ序盤からの激しい撃ち合いを見事制して
羽生竜王が白星発進を決めました。

名人戦/第1局の棋譜はこちら

好調な羽生竜王と、不調の佐藤名人。
激しい中にも現在の調子がそのまま反映された結果となった
開幕戦を受けて、第2局はシリーズの流れを決める重要な一戦に。

とりわけ正念場となるのは、先手番の佐藤名人。
羽生竜王は後手番で連勝を飾れれば御の字ですが、たとえ敗れても
番勝負は振り出しに戻るだけで、後に引きずる内容にさえならなければ
思い切った作戦や戦略を採用しやすく、気持ちの上でも優位に立ちます。

逆に佐藤名人は本局を落とすと星2つの差が付いた上に、次局は後手番。
宿敵・渡辺明棋王をねじ伏せた竜王戦以降の羽生竜王の充実ぶりからして
いかに名人と言えども、大きな流れに飲み込まれてしまいそうな予感も。。

ここ最近の対局でも名人本来の指し回しは見られず
その胸中は穏かであるはずはありませんが、停滞ムードを一掃するのは
一にも、ニにも白星あるのみ。熱心な研究家であり本筋重視の正統派で
負けにくい名人との定評のある佐藤名人の真価が問われる第2局は必見。
開幕戦のときめきからいよいよ、名人戦が面白くなってきました。

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