新たな歴史に静かな闘志。。

勝負は一瞬。。叡王戦・九段戦/1回戦「屋敷九段-三浦九段を振り返ろう」

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本日、柔らかブログでもご紹介させて頂きました
第4期叡王戦の九段戦予選/1回戦を舞台に実現した
「屋敷伸之九段-三浦弘行九段」の好カード。

結果は、94手までで後手・屋敷九段が勝利をおさめましたが
内容的には良きも悪きも三浦九段がらしさを発揮して主導権を
終始握っていたように感じられた一局でした。

三浦九段と言えば生粋の居飛車党にして本格派。
豊富な研究量と将棋に向き合う妥協なき真摯な姿勢から
「棋界の武蔵」との異名を取りますが、その棋風はここ数年で
より攻撃的なものへと劇的な進化を遂げました。

本局でも披露された居玉のままの仕掛けや
相手を力づくでねじ伏せようかという終盤の迫力は目を見張り
現在44歳の三浦九段の将棋は新しい時代を切り開く若手精鋭陣と
全く遜色のない、瑞々しいトップランナーの輝きを放ちます。。

今期ここまでの成績も10戦して7勝3敗。
A級順位戦も開幕戦で阿久津主税八段を下し、白星発進
前期に引き続き好調をキープする三浦九段。

前期はタイトル挑戦へあと一歩、及びませんでしたが
群雄割拠の様相を呈するタイトル戦線で存在感を示しつつ
今期はぜひ、番勝負でその雄姿を拝見したいところ。。

当面の目標となるのは、もちろん竜王戦。
ランキング戦2組優勝者の三浦九段は決勝トーナメントの
準々決勝から登場し、1組3位の松尾歩八段と対戦します。

果たして、「冬の本場所」竜王戦で
羽生善治竜王との番勝負を実現させることは出来るのか。。
静かに闘志を燃やす三浦九段から、目が離せません。。

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