王位戦/第２局「鋭く、堅く、そして強く。。豊島王位、快勝で連勝」
【 投了図・１１８手目△７一歩 】
本日、決着をみました
注目の第６０期王位戦７番勝負/第２局は
上図１１８手までで、後手・豊島王位が勝利。。
戦型は「相掛かり」
後手番ながらも積極的に仕掛けを模索する豊島王位に対して
木村九段はうまくいなしながら、機をみてスッと銀を立ち上げた
一日目終了のあたりでは、木村九段がうまく体を入れ替えて
ペースを掴んだかと思いましたが。。
しかし、豊島王位は攻守にブレなく
細かく模様を動かしポイントを稼ぐと、鋭利な踏み込みが冴え
鮮やかな角捌きで敵陣へと成り込み、形勢を引き寄せました。。
大差のついた最終盤戦で、木村九段は意地の反撃を試みるも
豊島王位は激辛の指し回しでつけ入る隙を一切与えないことなく
強さ際立つ快勝で見事、開幕連勝スタートを決めました。
７度目のタイトル挑戦で悲願の初タイトルを狙う
木村九段にとっては出鼻を挫かれるという表現以上に厳しい
完敗での連敗スタートとなりましたが、続く第３局は間を置かず
来週の木曜日（８日）に開幕を控えており、ここは開き直って
鍛えの入った勝負師の意地と矜持をみせつけた欲しいところ。。
一方、豊島王位は初防衛へ視界良好。。
充実の王者は真っ直ぐに、そして淡々とその先を見据えます。
