7連覇を目指す渡辺明棋王に
広瀬章人竜王が挑戦する、第44期棋王戦5番勝負。
ここまで3局を消化し、渡辺棋王が2勝1敗とリード。
タイトル防衛に王手をかけて迎える注目の大一番/第4局が
明日、栃木県宇都宮市「宇都宮グランドホテル」にて開幕。。
渡辺棋王の今期ここまでの成績は
47戦37勝10敗(.787)。順位戦はB級1組で12戦全勝。
プロデビュー以来、最大の不振の極めた昨シーズンは
虎の子のタイトル・竜王失冠とA級陥落とダブルパンチの憂き目をみた
渡辺棋王ですが、捲土重来を期した今期は開幕から連勝につぐ連勝を重ね
順位戦は「鬼の棲みか」で格の違いをまざまざとみせつけ圧巻の全勝優勝。
わずか1期でのA級復帰を決めると、将棋日本シリーズで4年ぶりの優勝。
さらに年明けには、久保利明王将を相手に問答無用の4連勝で王将位奪取。
圧倒的な内容で見事な結果を残し、全国の将棋ファンに
完全復活を印象づけるに留まらず、あらためてその実力をみせつけ
「羽生世代」の次の時代の絶対王者は充実のシーズンを過ごします。
今期に残る課題はもちろん、棋王防衛あるのみ。
先手で迎える明日からの第4局へ、抜かりがあるとは全く思えません。。
対します、広瀬竜王の今期ここまでの成績は
61戦43勝18敗(.705)。順位戦はA級で6勝3敗。
久しぶりのタイトル挑戦となった竜王戦で
羽生善治竜王のタイトル獲得通算100期到達の偉業を阻止し
フルセットの死闘の末に、見事竜王奪取を成し遂げた広瀬竜王。
勢いそのままに棋王挑戦権を獲得、二冠奪取を目指しますが
しかし、対局過多の疲労も貯まってか年明けからは調子を落とし
棋王戦も連敗スタートでいきなりカド番に立たされる苦しい展開に。。
それでも、第3局を完勝で制し
まずはホッと一息、カド番を一つ凌いで明日の第4局に挑みます。。
竜王戦も連敗スタートから、強靭な精神力で番勝負をひっくり返した
サラブレットの本領発揮に、大きな期待と注目が集まります。
渡辺棋王が強かに防衛を果たし二冠を維持するのか。。
広瀬竜王がカド番を跳ね返し、フルセットまでもつれ込むのか。。
年度末の大一番をぜひ、お見逃しなく。。