安堵と手応え。。第2局は23日開幕

竜王戦/第1局「羽生竜王、突破を許さず白星発進」

【 投了図・141手目△1ニ成桂 】

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番勝負を制すれば、通算100期目となるタイトルを防衛
敗れると28年ぶりの無冠転落となる、将棋の代名詞・羽生善治竜王の
それはすなわち、将棋界にとっても大きの節目を迎えた今期の冬の本場所
第31期竜王戦7番勝負がついに、今週の木曜日(11日)に開幕。。

挑戦者に名乗りを上げたのが、まだ31歳の若さにして
タイトル挑戦3期、うち獲得1期、A級在籍連続5期の実績を誇る
優駿・広瀬章人八段ということで、シリーズの流れを占う開幕戦は
大きな期待と注目、そして一種異様な緊張感に包まれましたが。。

「角換わり」の最新形を戦型に
難解で手に汗握る大熱戦を制したのは、羽生竜王。
上図141手までで、見事勝利で飾りました。

竜王戦/第1局の棋譜中継はこちら

両雄の本局に懸ける思いそのままに
序盤の一手、一手から気迫と集中力が漲り、わずかなミスも許されない
極限状態の中で、これまで幾多の修羅場をくぐり抜けてきた羽生竜王の
大局観と勝負勘が、結果的には少しずつ上回った印象を残した開幕戦。

形勢を損ねた広瀬八段の鬼気迫る渾身の猛攻を
徹底的に受けながら相手の力を奪い、なおかつ敵将を追い詰めていった
最終盤戦の攻防は特に圧巻で、羽生竜王の強さとらしさが存分に発揮された
後味爽快、会心の開幕戦となりました。

とはいえ、番勝負はまだ始まったばかり。
広瀬八段も終局後のコメントで、敗戦の中にも手応えを感じさせており
第2局以降も予断を許さず、ますます楽しみであります。

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