大一番の関所。。いよいよ決着の二日目へ

王位戦/第7局「決断の角打ち、菅井王位が封じ手」

【 一日目終了図・63手目▲6六歩 】

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本日、東京にて行われました注目の大一番
第59期王位戦7番勝負の最終戦/第7局・一日目は
上図63手目の局面で、菅井王位が次の手を封じて
明日の二日目へと指し掛けになりました。。

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戦型は今シリーズ開幕から7局連続となる「対抗形」
居飛車で迎え撃つ豊島棋聖に対し、菅井王位が四間飛車を投入
すると、大一番らしく両者は手堅く「穴熊」を完成しました。

囲い合いでは先手に分があり
菅井王位が攻めあぐねる展開かと思われましたが
しかし、豊島棋聖が二枚の金を「穴熊」に連結した瞬間
菅井王位は5七の地点で孤立した先手の銀を見逃さず
手持ちの角を8四の地点にすかさず投入。。

この手に対して、豊島棋聖が47分の長考で
6筋の歩を突き、後手の角道を止めたところで封じされた
菅井王位の「封じ手」は、果たして何か。。

一目の本命は、△7三角。
いつでも標的となりそうな角を自陣に引き下き、安全を確保しつつ
先手の飛車に当たりとなって手番も稼げる一手は最も自然で有力か。。

「封じ手」に51分費やしたからには、素直に引き下げる前に
6筋に浮いている銀の活用を目指す△5四銀など一手間かける手も
ありそうですが、突き合わされた6筋の歩を△同歩と取り込む手を
菅井王位は慎重に読んでいたのかも。。

明日はいよいよ名勝負となった今シリーズに決着がつく二日目。
現局面での形勢判断は難しく、ここからの展開も予断を許しませんが
果たして、難解な関所を通過しタイトルを手にするのかどちらとなるのか。。
開始直後から目が離せません。。

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