本日、決着をみました
第59期王位戦7番勝負の最終戦/第7局を見事制し
番勝負成績を4勝3敗とした豊島将之棋聖が文句なしの
王位奪取に成功、棋聖と合わせ二冠を手にしました。
王位戴冠を決めた本局も素晴らしい内容でしたが
穴熊をブレイクしての猛攻に次ぐ猛攻で後手玉を仕留め上げた
終盤戦の迫力はとりわけ印象深く、圧巻の一言。。
将棋界初となる平成生まれプロ棋士に16歳でなって以来
常に安定して高い勝率をキープするも、ここ一番での武運つたなく
なかなかタイトルに手が届かず、その間に若手時代から因縁浅からぬ
佐藤天彦名人を筆頭とする同世代のライバル達の後塵を拝するなど
最後の壁を突き破るまで、苦しい時期も長く過ごした豊島二冠。。
しかし、誠実な人柄と将棋への真摯な姿勢は全く変わることなく
黙々と研鑽を積み重ねた結果が今期、大輪の花を咲かせました。。
7月には、5度目のタイトル挑戦となった棋聖戦で
フルセットの末に羽生善治棋聖(当時)を下し、ついに悲願達成。。
初タイトル奪取に成功すると、休む間もなく連続挑戦となった王位戦でも
豊富な研究量に裏打ちされた最先端の戦術と読みの深さを遺憾なく発揮し
今後も長くライバル関係が続くであろう菅井王位から王位奪取に成功。。
誰もが待ち望んだ、豊島時代の幕開けへ。。
まずは8大タイトルを8人の棋士で分け合う戦国時代に終止符を打ち
28歳となった秀英が今、天下統一へ動き出します。