うっかりもさばさばと。。

常に積極的に。。棋聖戦/第2局「羽生棋聖、シリーズ初白星」

【 投了図・81手目▲4ニ金 】

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本日、決着をみました
大注目の第89期棋聖戦5番勝負/第2局は
上図81手までで、先手・羽生棋聖が勝利。

棋譜中継はこちら

【 下図は31手目▲2ニ角成 】

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戦型は「角換わり」を目指す定跡手順の出だしから
豊島八段が角交換を拒否する、少し前に流行した変化を
タイトル戦の舞台で意欲的に採用しました。

しかし、積極的に動いたのは羽生棋聖。
「腰掛銀」に決めてから「右四間飛車」と投入すると
飛車先から突っ掛け、そのまま角交換を敢行し戦端を開きます。。

【 下図は68手目△4八銀 】

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羽生棋聖の積極策は続くも、均衡を保ったまま
迎えた上図の局面で、豊島八段が指した上図68手目の
△4八銀が痛恨の敗着となり、形勢は大きく先手に傾きました。

代えて△4ニ銀打ならまだ均衡は保てたはずですが
本譜の△4八銀をみて、次に羽生棋聖が放った▲5ニ角で
後手玉は詰み筋に入っており、この時点で後手は万事休す。。

しかし、終局後直後のインタビューで豊島八段は
△4八銀の局面で「うっかりが出てしまった」とあっさり認めるも
そこに悲壮感はなく、これも一局と捌けた印象を残しました。。

それでも、ここまで公式戦5連敗中
来週の火曜日(19日)にはカド番に立たされもう後のない
名人戦/第6局の大一番を控える羽生棋聖にとっては、大きな白星。
とにもかくにも悪い流れを断ち切り、ほっと一息つけた事実を何とか
今後も続く大勝負への、弾みとして欲しいところであります。

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