【 投了図・１４０手目△２一玉 】
本日、東京・将棋会館にて行われました
注目の第２９期女流王位戦挑戦者決定戦
「清水市代女流六段－渡部愛（わたなべまな）女流二段」は
上図１４０手までで、後手・渡部女流二段が勝利。
戦型は「相掛かり」。
女流タイトル獲得数歴代１位の４３期を誇るリアルレジェンド
清水女流六段を向こうに回し、渡部女流二段は堂々の真っ向勝負を挑み
難解な中盤戦を踏ん張ると終盤で突き放し、見事勝利をものにしました。
渡部女流二段は北海道帯広市のご出身。
日本女子プロ将棋協会（ＬＰＳＡ）所属で現在２４歳。
ここ数年でメキメキと頭角を現した期待の新鋭がついに
自身初のタイトル挑戦権を獲得しました。
くしくも、今期の将棋界では
北海道札幌市ご出身の野月浩貴八段が４４歳にして
「鬼の棲みか」と恐れられる順位戦Ｂ級１組復帰を果たし
アマ将棋界では同じく札幌市在住の横山大樹アマが大活躍。
圧倒的な存在感で誰もが認めるアマ横綱として君臨します。
さらに先日行なわれました
第４１回朝日アマ名人戦でも札幌市在住の渡辺俊雄アマが
４７歳にして悲願の初優勝を飾り、現・朝日アマ名人である
横山アマと朝日アマ名人の座を懸けて６月に三番勝負を戦うなど
北海道勢の熱き活躍が目立ちますが、女流将棋界でも北海道から
熱く、そして爽やかな新風が届いた結果となりました。
里見香奈女流王位に挑戦する５番勝負は５月に地元・札幌市にて開幕。
大きな期待と声援が集まる中で、渡部女流二段がどのような将棋を披露し
どのような結末をみせてくれるのか、実に楽しみであります☆
