【 投了図・132手目△2九金 】
「冬の本場所」第30期竜王戦にて、将棋ファン待望の
「渡辺明竜王-羽生善治二冠」の頂上決戦が7年ぶりに実現しますが
本日は女流将棋界年内最後のタイトル戦となります第7期女流王座戦の
挑戦者決定戦「加藤桃子女王-香川愛生女流三段」が行なわれました。
今期、女流棋戦でその実力を遺憾なく発揮する加藤女王と
準決勝で奨励会三段リーグ参戦中の大器・西山朋佳三段に勝利した
実力者・香川女流三段という旬にして女流トップクラスの顔合わせに
大きな注目が集まりましたが、結果は上図132手までで
後手・加藤女王が勝利。
ということで、今期の女流王座戦は
「里見香奈女流王座-加藤女王」というタイトルホルダー同士の
こちらも頂上決戦が実現します。
加藤女王は現在22歳。
静岡県のご出身で、安恵照剛八段門下。
2011年の5月
里見女流三冠(当時)の奨励会編入試験三番勝負の初戦に登場し
いきなり勝利をおさめ、将棋界に一躍その名を轟かせた加藤女王。
当時は謎の存在でしたが
その後、女流棋戦に出場するようになると確かな実力とともに
愛らしい性格も相まって、たちまち人気者となりました。
平行して参戦する奨励会では苦戦が続くも
健気に努力を積み重ね、現在は初段として日々研鑽に励みつつ
女流棋戦では今期ここまで11戦10勝1敗と圧倒的な成績を残し
春のマイナビ女子OP5番勝負では上田初美女流三段の挑戦を退け
3連勝で見事防衛に成功。
また、第11回朝日杯の一次予選では
藤倉勇樹五段、中川大輔八段と男性棋士を連破しました。
過去6期のうち4期で、初代を含めてその座についている
女流王座戦は加藤女王にとっては思い入れの強いタイトル戦。
奨励会でも先を行く、里見女流王座との一年ぶりの番勝負にも
期するものがあることは想像に難くありません。
だからこそ楽しみな女流王座戦は10月26日に開幕。。
竜王戦同様、見どころ満載で実に興味深い女流王座戦もまた
必見であります。。