【 投了図・95手目▲7七玉 】
本日、決着をみました
将棋界「冬の本場所」第30期竜王戦7番勝負/第1局は
上図95手までで、先手・羽生善治棋聖が勝利。
序盤から先手、先手で積極的に仕掛けた羽生棋聖が
二日目も開始直後から一方的に差を広げる展開で、圧倒。
持ち時間を1時間半近くも残し、大事な開幕戦を気持ち良く
見事な完勝で飾りました。
若手精鋭陣の前にタイトルを連続失冠した直後ということで
精神的にも厳しい開幕戦であったことは想像に難くありませんが
羽生棋聖の今シリーズに懸ける想い、竜王奪取への気迫がそのまま
指し手に乗り移ったかのような躍動感あふれる熱き将棋での勝利は
番勝負の今後へ向けてあらゆる不安を蹴散らし、一途に没頭できる
自信と勇気、そして確かな信念を見守るファンにも感じさせました。
このレベル、このステージでの戦いに好・不調の波は関係なく
一つのきっかけで、それまでの流れがガラリと変わったシリーズは
これまで何度も見てきたわけでまだまだ予断は許しませんが、しかし
だからこそ大きな意味の持つ、羽生棋聖の開幕戦白星となりました。