無限の必然

藤井四段登場。。30連勝を懸けて
【速報版】「止めたのは神童・佐々木五段」
「佐々木五段-藤井四段を振り返ろう」

昨日、東京・将棋会館にて行われました
第30期竜王戦決勝トーナメント/2回戦で敗れ
ついに、神童・藤井聡太四段に公式戦初黒星がつき
デビューからの連勝記録は「29」でストップ。。

止めたのは、藤井四段と同じく
少年の頃より天才の名を欲しいままにしてきた
現在22歳となった神童・佐々木勇気五段。

あの藤井四段につけ入る隙を全く与えず完封した
将棋の内容ともども、あらためて佐々木五段の才能と実力
そして魅力を実感させる会心の勝利となりました。

佐々木五段の存在を初めて知ったのは奨励会二段の頃。
すでに将棋界隈では名の知れた存在で、ほどなく三段に昇段。
当時史上最速の中学2年生で後期三段リーグに参戦を果たし
「中学棋士」誕生への期待も高く、かなり注目していましたが
残念ながら3回のチャンスをことごとく逃し、達成は成らず。

4期目で三段リーグを突破し、16歳でプロとなるも
加藤一二三九段、谷川浩司九段、羽生善治三冠、そして渡辺明竜王の
系譜に名を連ねられなかった事実は佐々木五段から「特別さ」を奪い
「約束の場所」の在りかをぼやけさせました。

プロ入り直後から安定して高い勝率をキープし
また、端正な顔立ちも相まって高い人気を誇った佐々木五段ですが
目に見える実績はまだ若手の登竜門である加古川青流戦優勝のみで
奨励会の頃の絶大な期待感に比べて、期待の若手のひとりに止まる
現状に物足りなさを感じていたのも、正直なところ。。

その間に、プロ生活も長くなり
奨励会の頃は謎のベールに包まれていた性格や個性が明らかとなり
その天真爛漫さや裏表のない物言いで話題と人気を博するのと比例し
神秘性や天下を取るべき人が持つ殺気や狂気が薄らぐことへの失望が
静かに波紋を広げる中で、自らが成し得なかった「中学生棋士」として
日本中から注目を集める「特別な存在」藤井四段の連勝を止めたことは
宿命と両者の星の強さを感じさせるとともに将棋界の未来にはっきりと
明るい光を灯しました。

こういう佐々木五段が見たかった。

最高は今日、この時じゃない
新たに訪れる明日、次の作品、対局こそが
誰もみたことのない最高となるはず。

「特別」を掴み損ねたはずの天才の異名は、ネクストワン。
初めて目にし、体感したであろう自分以外の神童に闘志を燃やし
本能を研ぎ澄まし、完全無欠の勝利でねじ伏せた佐々木五段に当然ながら
「藤井四段に初めて公式戦で勝ったプロ棋士」という看板など必要なし。
誰も到達できない最高目指し、ついに佐々木五段が目を覚ましました。

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コメント

  1. play cornhole より:

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