森内俊之九段、清水市代女流六段ら7人 日本将棋連盟理事選で内定
日本将棋連盟の理事予備選挙が27日行われ、佐藤康光会長をはじめ、森内俊之九段、将棋界初の女性常勤理事候補の清水市代女流六段ら7人の当選が内定した。5月29日の通常総会で正式に決まる。
渡辺明竜王の告発と週刊文春の独占告白記事に端を発し
取り返しのつかない大事件、大失態となった三浦弘行九段に対する
「将棋ソフト不正」冤罪事件により、当時の谷川浩司日本将棋連盟会長
島朗理事の引責辞任、青野照市理事、中川大輔理事、片上大輔理事の解任と
必然的に大きな代償を払うこととなった将棋連盟理事会の改選が行なわれ
本日、7名の棋士が予備選に当選。通常総会の承認を待って正式に新しい
理事会が発足致します。。
当選した7名のうち、関東は
佐藤康光九段(現将棋連盟会長)、森内俊之九段、清水市代女流六段に
森下卓九段、鈴木大介八段の5名。関西は井上慶太九段、脇謙二八段の2名。
未だ根強く求められている渡辺明竜王の謝罪や処分というものは
正直、時を逸した感が強く、谷川会長の後を継いだ佐藤会長の働きからしても
そうした形での収束は望んでいないのは明らかに思います。
将棋界の宝である渡辺竜王をつるし上げるよりも
これまで支えてくれた新聞社をはじめとするスポンサー各位
そして全国を網羅する支部の方々に誠意を尽くして、信を得たい。。
という考えが理事会の現実的な発想であり、限界にも感じます。
ならば、新しい理事会にはせめて三浦九段への誠意と名誉回復を期待し
特に、群を抜く実績と知名度、そして将棋ファンからの厚い信頼を得る
佐藤九段、森内九段、そして清水女流六段には将棋界の信頼回復へその力を
余すところなく存分に発揮して欲しいと願わずにはいられません。
森内九段は十八世名人の資格を持つが、前期順位戦で最上位のA級から初の降級となり、「自分の生き方は自分で決める」と、永世名人有資格者ゆえの決断で3月末、順位戦は指さないフリークラスに転出。今後は運営面に携わりながら「名人以外のタイトルを目指す」と話した。
清水女流六段は「これまでとは違う立場で新たな可能性が広がることをうれしく思う半面、身の引き締まる思い」とのコメントを発表、女流棋士の視点から運営に新風を吹き込む。