初防衛を目指す久保利明王将に
豊島将之八段が挑戦する、第６７期王将戦７番勝負。
ここまで５局を消化し、久保王将が３勝２敗とリード。
通算４期目となる防衛に王手をかけて迎える大一番/第６局が
明日より、長野県松本市「松本ホテル花月」にて開幕。。
久保王将の今期ここまでの成績は
３８戦２３勝１５敗（．６０５）。順位戦はＡ級で６勝４敗。
史上最大となる６名参加のプレーオフに名を連ねるも１回戦で
豊島八段に敗れ、自身初の名人挑戦の夢は叶わず。
年明けからの過密日程の疲労もあるのか
最近５局は１勝４敗。現在は公式戦３連敗中と調子は下降線。。
しかし、幾多の修羅場をくぐり抜けてきた百戦錬磨のつわ者は
急所を心得え、王将防衛に全神経を集中します。
久保王将以上に過密日程に身を置き
今、最も将棋ファンから熱い注目を浴びているのが豊島八段。
今期ここまでの成績は
５８戦４２勝１６敗（．７２４）。順位戦はＡ級で６勝４敗。
開幕５連勝と独走態勢に入るも、後半戦で急激に失速し最終戦で
優勝を逃し、前代未聞のプレーオフ開催の引き金を引きました。
そのプレーオフでは番付により１回戦から登場となりましたが
しかし、ここから２７歳の秀英は底力を発揮します。。
３月２日（金）のＡ級/最終戦で広瀬章人八段に敗れた直後となる
４日（日）に久保王将とプレーオフ/１回戦を戦い勝利をおさめると
その二日後の６日（火）には王将戦/第５局を同じく久保王将と戦い
見事勝利を飾り、カド番を一つ凌ぎました。
ホッとする間もなく、１０日（土）には再びプレーオフに臨み
佐藤康光九段との２回戦に勝利した豊島八段は、昨日の月曜日（１２日）
広瀬八段と３回戦を戦い最終戦の借りを返す白星を飾り準決勝進出。
一夜が明けた本日、東京から長野に移動し前夜祭に参加。
明日から再びカド番で挑む王将戦/第６局を戦い、その結果に関わらず
日曜日（１８日）には羽生善治竜王とのプレーオフ/準決勝が控えます。
負けたら終りの大一番を休み無く戦い続ける豊島八段ですが
試練を飛躍の機会として、大きな結果をその手で掴み取って欲しい。
絶大な人気を誇る次世代のエース候補は、大きな声援を背中に受けて
前へ前へと我武者羅に突き進みます。。
王将戦/第６局の棋譜中継はこちら
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気になる両者の対戦成績は
ここまで２７戦して、久保王将の１４勝１３敗と拮抗。
（久保王将の不戦敗１を含む）
第６局の先手は豊島八段。
豊島八段がカド番を跳ね返しフルセットまでもつれ込むのか
あるいは、久保王将がここで仕留めて防衛を決めるのか。。
プレーオフ同様、目の離せない
大詰めを迎えた王将戦/第６局をぜひご堪能ください。
