未来へつながる終幕。。

本日は3月3日のひな祭り。
個人的には先週あたりから花粉症の症状が顕在化してきて
目と鼻がグズグズ、喉がイガイガな上に花粉症の症状と連動して
食欲と眠気が激増。。毎年のことながら辛い季節を迎えました(^^;

A級/最終戦「逞しく、豊島ニ冠が名人挑戦権獲得」

さて、将棋界では金曜日(1日)に
一年の中心軸である第77期順位戦のうち
最高峰・A級で最終戦となる9回戦の一斉対局
通称「将棋界の一番長い日」が行なわれました。。

注目の名人挑戦権争いは
単独トップで最終戦を迎えた豊島将之ニ冠が
振り飛車党現党首・久保利明九段を相手に完勝を飾り
8勝1敗の成績で見事優勝、同世代のライバルであり
若手の頃より因縁浅からぬ佐藤天彦名人との番勝負が
今春、ついに名人戦の舞台で実現いたします。

“ラス前”の8回戦で豊島ニ冠との直接対決を落とし
6勝2敗と星一つの差で最終戦を迎えた羽生善治九段は
同じく6勝2敗で並ぶ広瀬章人竜王と対戦。

豊島ニ冠が敗れた場合のみ、勝者がプレーオフに進める
他力ながらも名人挑戦への可能性を残す直接対決に臨み
結果は、緩急自在の指し回しが冴え渡った羽生九段が勝利。
竜王戦で敗れた広瀬竜王を相手に有終の美を飾りました。

終局時刻は羽生九段の方が早く
「豊島ニ冠-久保九段」の結果に全てが託されましたが
すでに豊島ニ冠が優勢を築いており、そこに熱狂はなく
フィナーレに向け、淡々と時間が流れて行きました。

それでも、久保九段は最後まで最善を尽くし
豊島ニ冠もまた一手一手に読みを入れ、堅実に寄せて行き
一流棋士の将棋への敬意と強い自負を盤上に強く投影させ
最後は厳かに、そして見事に豊島ニ冠が勝利を飾りました。

豊島ニ冠の名人挑戦と羽生九段の有終の勝利。
残念ながら降級となった深浦康市九段、阿久津主税八段も含め
来期へとつながるドラマを残し、今年の「一番長い日」は閉幕。。
それぞれが爪を研ぎ、次なる勝負を目指します。。

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