【 投了図・167手目▲2一銀 】
本日、決着をみました世紀の大一番
第31期竜王戦7番勝負/第7局は、大熱戦の末
上図167手までで、先手・広瀬八段が勝利。
この結果、広瀬新竜王誕生と同時に
羽生竜王の27年ぶりとなります、無冠転落が決定。。
将棋の内容よりも
歴史の節目、時代の転換点を目の当たりにしたという
その事実の大きさに、強い衝撃と喪失感が今も残ります。。
多くの将棋ファンにとって
将棋の歴史とはすなわち、羽生さんの歴史であり
数え切れないほどの名勝負、名場面は共有しながら
将棋の楽しさや奥深さ、時に勝負の厳しさを体感し
その喜びや悔しさを自分の人生と重ねてきたはず。。
羽生さんの敗戦はいつでもショックですし
負ける姿はみたくないというのが、正直なところですが
年上や同世代のライバルと取った取られたでしのぎを削った
これまでと違い、一回り以上も年下の秀英の前に次々と敗れ
ついにすべてのタイトルを手放すという、ここ数年の結末は
極めて重く、切なく。。
「羽生九段」という呼び名には慣れるでしょうが
新たな歴史の中で、将棋の代名詞である羽生九段が果たして
どのような未来を見せてくれるのかは、今は想像出来ません。