初防衛を目指す高見泰地叡王に
次世代のオンリーワン・永瀬拓矢七段が挑戦する
第4期叡王戦7番勝負。
若き精鋭同士が雌雄を決する注目の番勝負が
いよいよ明日、台湾は台北市「圓山大飯店」にて
開幕の時を迎えます。。
「ここからは 君と僕の時代にしよう」
高見叡王は現在25歳、永瀬七段は26歳。
両者は将棋界ではとっくの昔、奨励会在籍の頃より名の知れた天才同士。
別にこの場所でなくても、遅かれ早かれタイトルを懸けて相対峙するであろう
一切疑いのない才能の激突を語る言葉は極めて少なく、だからそこ淡々と進む
叡王戦のPVは美しく、最後の言葉にただただ魂が揺さぶれます。
「ここからは 君と僕の時代にしよう」
高見叡王の前期成績は
35戦24勝11敗(.686)。順位戦はC級2組で8勝2敗。
前期よりタイトル戦へと昇華した叡王戦で快進撃を続け
決勝7番勝負で金井恒太六段から4連勝のストレート勝利を飾り
見事、「初代叡王」の座を勝ち取りました。
名伯楽・石田和雄九段の寵愛を受けて育った
高見叡王は真価の問われる初防衛戦に、静かな闘志を燃やします。。
永瀬七段の前期成績は
42戦33勝9敗(.786)。順位戦はB級2組で10戦全勝。
順位戦は全勝優勝を手土産に今期より「鬼の棲みか」B級1組昇級が決定。
すでに今シリーズが通算3度目のタイトル挑戦となります。
ラーメン店を営むお父様の厳しい背中をみて育った
永瀬七段は機の熟した、最高の状態で迎える今シリーズに
「三度目の正直」タイトル初戴冠を狙います。
気になる両者の対戦成績はここまで3戦して、永瀬七段の3連勝。
高見叡王としてはまず、一つ年下にして格上の挑戦者から初勝利を飾り
気持ちを落ち着かせたいところであります。。
才能の前には無力であったはずの努力を積み重ね
この場所で出会ったふたりの天才が織り成すドラマは
棋譜として後の世に残り、それを目にした人はきっと
こう思うことでしょう。。
「ああ、ここから新しい時代が始まったのだ」と。
本物の才能と才能の真剣勝負をぜひ、お見逃しなく。