明日の将棋界は好カード目白押し。。
渡辺明二冠、広瀬章人竜王のタイトルホルダーに
森内俊之九段、郷田真隆九段、そして丸山忠久九段と
「羽生世代」が揃い踏みを果たす豪華な一日となります。。
<第60期王位戦挑戦者決定リーグ・白組/1回戦>
羽生善治九段-永瀬拓矢七段
その中でも最も注目されるのが
先日、NHK杯で通算11回目の優勝を見事に飾り
棋戦の優勝記録を更新した将棋の代名詞・羽生九段。
明日は王位戦の挑戦者決定リーグの白組/1回戦を舞台に
挑戦者に名乗りを上げた叡王戦の開幕を来月6日に控える
次世代のオンリーワン・永瀬七段と対戦します。。
羽生九段の今期ここまでの成績は
50戦28勝22敗(.560)。順位戦はA級で7勝2敗。
今期はタイトル戦で3連敗を喫し、実に27ぶりの無冠転落。。
辛いシーズンとなりましたが、年明けからは本来の調子を取り戻し
A級は2位でフィニッシュ、NHK杯で優勝を飾るなど結果を残し
現在は公式戦4連勝中と来期の巻き返しへ見晴らし良好。。
対します、永瀬七段の今期ここまでの成績は
40戦31勝9敗(.775)。順位戦はB級2組で10戦全勝。
奨励会の頃より、その才能を高く評価され
プロ入り後も独特の将棋観と勝負論で他の若手とは一線を画す
特別なオーラを常に感じさせる永瀬七段は、26歳となった今期も
高い志がそのまま結果に反映された、圧倒的な成績で突っ走ります。。
順位戦は全勝優勝で来期のB級1組昇級が決定。
同世代のライバル・菅井竜也七段を下して挑戦権を得た、同じく同世代の
高見泰地叡王との番勝負も間近と、来期へのモチベーションも極めて高い
永瀬七段にとっても、明日の羽生九段戦は試金石となる大事な一戦に。。
気になる両者の対戦成績は
ここまで8戦して、永瀬七段が5勝3敗とリード。
初手合いからいきなりの3連勝で、将棋界に衝撃を与えましたが
その後は羽生九段が巻き返し、棋聖戦の番勝負では羽生九段が制し
永瀬七段の初戴冠を阻み、見事防衛を果たしました。
本局は、意外にも
その棋聖戦以来、実の3年ぶりの顔合わせとなる両者。
来期を占う意味でも重要な対戦をぜひ、お見逃しなく!