【 投了図・150手目△7三桂 】
本日、決着をみました
大注目の第31期竜王戦7番勝負/第2局は
上図150手までで、後手・羽生竜王が勝利。
戦型は「角換わり相腰掛銀」。
最新形に構えた羽生竜王が後手番ながらも先に仕掛けを開始すると
先手の広瀬八段が専守防衛に徹する、めったに見れない展開となり
羽生竜王が角切りの強襲から先手玉に迫った局面で一日目が終了。。
早い段階から猛烈に踏み込み羽生竜王に対して
素直に受けに回った広瀬八段にも、チャンスが回って来るはずと
形勢的にもほぼ互角とみられて、決着の二日目を迎えます。。
しかし、二日目は開始直後から
一日目以上に圧倒的な羽生竜王ペースでの進行に。。
最後の完璧に読み切った寄せも見事でしたが
常に積極的に駒を前に出し、先手玉へ圧力をかけ続けた
羽生竜王の圧勝となりました。
それにしても気になるのは、広瀬八段の元気のなさ。。
本来が攻め将棋の羽生竜王を思う存分、攻め一辺倒にさせれば
どんどん目が冴え手が伸びて来るのは明白で、本局の消極策は
今後の番勝負にも尾を引きそうな、厳しい黒星となりました。
この結果、今シリーズは羽生竜王の連勝スタート。
後手番をあっさりとものにし、通算100期目のタイト防衛へ
見晴らし良好、最高の船出となりました。