初防衛を目指す中村太地王座に
関西の新若大将・斎藤慎太郎七段が挑戦する
第66期王座戦5番勝負。
歴史ある将棋界の「秋の風物詩」が、いよいよ明日
神奈川県秦野市「湯元 陣屋」にて開幕の時を迎えます。。
中村王座の今期ここまでの成績は
9戦6勝3敗(.667)。順位戦はB級2組で開幕3連勝。
王座戦を前に調子は上昇気流に乗り、藤井猛九段、佐藤康光九段と
「羽生世代」の英雄から勝利を飾って、現在公式戦3連勝中。。
鬼気迫る将棋で羽生善治王座(当時)に真っ向勝負を挑み
3勝1敗の成績で見事、悲願の初タイトル奪取を果たした
感動の番勝負から一年が経過して、王者として臨む開幕戦
前日の検分で垣間見せた横顔には気品とともに確かな自信
そして殺気がはっきりと見て取れた中村王座。。
身長180cmの細身のイケメン。
早稲田実業、早稲田大学を主席で卒業した超エリート棋士に
甘えは一切存在せず、泥仕合も厭わない純然たる勝負師として
我武者羅に勝利を求め、相手の急所に躊躇なく狙いを定めます。。
対します、25歳の挑戦者
斎藤七段の今期ここまでの成績は20戦15勝5敗(.750)。
順位戦は「鬼の棲みか」B級1組で4勝1敗と好調なスタート。。
挑戦者決定戦で渡辺明棋王を下し、王座戦の挑戦権を獲得するなど
まさにタイトルを争うにふさわしい立派な戦績を積み上げます。
物腰も柔らかな眼鏡の似合う好青年は
その甘いマスクと関西弁の語り口で女性から圧倒的な支持を得ますが
詰将棋で鍛えた終盤力を絶対の武器とする居飛車の本格将棋はすでに
トップクラスに迫る実力との折り紙つき。。
前期、羽生棋聖に挑戦しフルセットの末に敗れたものの
すでにタイトル戦も経験済みで、その悔しさと手応えを糧と自信にして
自身二度目の番勝負で狙うはもちろん、タイトル奪取しかありません。。
実に楽しみな顔合わせとなった今期の王座戦。
気になる両者の対戦成績は、ここまで2戦して1勝1敗のイーブン。
関東と関西を代表する貴公子同士の、熱く激しい番勝負は必見の価値あり。
まずは大事な開幕戦をぜひ、お見逃しなく!