【 投了図・83手目▲6ニ飛成 】
本日行なわれました現代将棋界の看板カード
第59期王位戦挑戦者決定リーグ・紅組/2回戦
大注目の「羽生善治竜王-谷川浩司九段」の一戦は
上図83手までで、先手・羽生竜王が勝利。
【 下図は47手目▲2四歩 】
戦型は「角換わり相腰掛銀」
駒を組み上げてから羽生竜王が3筋から仕掛けると
谷川九段はすぐに反発し、3筋から押し込みますが
羽生竜王も一歩も引かずに飛車先2筋から踏み込み
一時代を築いた両雄は、166回目の顔合わせでも
互いの主張をぶつけ合い、真っ向勝負を挑みます。。
【 投了図・83手目▲6ニ飛成 】
迎えた白熱の終盤戦。。
谷川九段が遅くて早い「と」金攻めで後一歩のところまで
羽生玉を追い込みますが、しかし羽生竜王は難解な手順での
後手玉の詰みを正確無比に読み切り、鮮やかな寄せを披露。。
あまりの見事さに、その瞬間
将棋界には驚愕と感嘆の声が響き渡りました。。
上図の局面で、谷川九段は無念の投了。
タダで取れる銀を敢えて取らずに龍で王手をかけて
後手玉の退路を断った手が決め手となりました。
3年ぶりの黄金対決を制した
羽生竜王は王位戦リーグ開幕2連勝を飾り
上昇気流に乗っていざ、名人戦へと向かいます。