自然な指し手か、裏を取るのか。。

【　一日目終了図・４７手目▲４四歩　】

本日、九州は福岡にて行われました
第５７期王位戦７番勝負/第４局・一日目は
上図４７手目の局面で、羽生王位が次の手を封じて
指し掛けとなりました。

戦型は両者得意の「角換わり相腰掛銀」。
ここまで１勝２敗と番勝負でリードを許し
本局を落とすとカド番に立たされる木村八段が
積極的に仕掛ける展開となった一日目。。

春先から続いた不調を脱し
本局でも指し手に落ち着きと余裕を感じさせる
羽生王位の封じ手は、果たして何か。

木村八段が歩を取り込んだ４筋はすぐの脅威とはならず
まず考えられるのは、羽生王位が「封じ手」前に歩を突いた
６筋からの反発。。

すぐにでも６四の地点に角を打てますが、しかし
その前に△６六歩と突き合わせた歩を取り込むのが
最も自然な「封じ手」の本命候補となります。

次に考えられるのが、８筋での歩の突き合わせ。
飛車先を軽くするために、一本突き捨てを入れたいところで
羽生王位らしい手にも感じられます。。

△６六歩か△８六歩、この２つのいずれかに思われますが
他には、△６四角を早めに実現したいと羽生王位が考えるなら
先手が前掛かりになった裏を突く、△４六歩も面白そうな一手。
▲同金なら△６四角。ただここで▲４八飛と回られてどうか。。

現時点の形勢は互角で迎える明日、決着の二日目。
まずは羽生王位の「封じ手」に、注目が集まります。